木のことを調べていると、よく目にする言葉があります。
「年輪が細かい木ほど、いい木だ」
なんとなく聞いたことがある方も多いかもしれません。
たしかに、木目がぎゅっと詰まった木は見た目も美しく、
昔から“上質な木”とされてきました。
でも、それにはちゃんと理由があるんです。
年輪は、木の“育った証”
木の年輪は、1年に成長した分。
だから木目の幅=成長スピードなんですね。
寒い地域では、冬が長くて成長できる期間が短い。
そのぶん、ゆっくり、じっくり育つので、
年輪がぎゅっと詰まって細かい木目になります。
だからこそ、強度があり、反りや割れにも強く、
落ち着いた木目が“いい木”とされてきました。
たとえば、秋田杉のような寒い地域の木は、
落ち着いた色合いとまっすぐな木目が特徴です。
あたたかい地域でも、美しい木は育つ
一方で、あたたかい地域の木は成長が早く、
年輪がゆるやかになりやすい傾向があります。
でも、「木目がゆるい=品質が悪い」ということではありません。
じつは、人の手入れ次第で美しい年輪は育つんです。
間伐(木と木の間をあけて光を通す)や、
育林(成長のバランスを見ながら整える)など、
手間ひまかけて育てることで、
まっすぐできれいな木目に仕上がっていきます。
木目のつまり具合は、木の“生き方”
木目が細かい木は、じっくり着実に生きてきた木。
木目がゆるい木は、のびのび育った木。
どちらが良い・悪いではなくて、
どんな環境で、どんなふうに生きてきたか。
その“違い”が木の個性なんです。
まとめ
木目のつまり具合は、
気候と、そして人の手による“めぐり合わせ”の結果。
寒い土地で育った木も、
手間をかけて育てられた木も、
どちらもそれぞれの美しさがあります。
木製の商品を選ぶとき、そんな木の背景を思い浮かべてみると、
ちょっとだけ見方が変わってくるかもしれません。
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