引く?押す?カンナの話。

引く?押す?カンナの話。

世界で人気の日本のカンナ

大工さんの仕事道具といえば「カンナ」。
木の表面をなめらかに仕上げる、あの“スーッ”て音のアレです

最近はこの日本のカンナが、海外の職人さんたちのあいだでも人気なんです。
仕上がりの美しさや、繊細な削りができる精度の高さが評価されて、
北米やヨーロッパ、東南アジアなどでも愛用する人が増えているそうです。


 日本だけ「引いて使う」って知ってました?

日本のカンナの一番の特徴は、「引いて使う」こと。
世界ではほとんどの国が「押して使う」スタイルなんですよ。

どうして日本だけ“引く”ようになったのかは、諸説あります
もともと中国から伝わったときは、押して使うタイプのカンナだったそうです。
そこから日本では、職人が床に座って足で木材を押さえながら作業することが多く、
その姿勢に合わせて“引いたほうが使いやすい”とされるようになった、と言われています。あとは、柱などの長い木材を削るには引くほうが使いやすい、細かい力の調整をするのは引くほうが良い、とも言われています。


西洋カンナと和カンナの違い

西洋のカンナは、ネジやレバーで刃を調整できる“合理派”。
初心者でも扱いやすく、効率的に削れるように設計されています。

一方で、日本の和カンナは金づちでコンコンと叩いて刃の出方を調整する“感覚派”。
使いこなせるようになるまで大変ですが、その分薄く、繊細に、そして美しく削ることができます。
熟練の職人が使うと、木の表面がまるで鏡みたいにツヤツヤになるんです✨


道具に文化があらわれる

どちらが優れている、という話ではなくて、
ものづくりの文化や考え方の違いが道具に表れているのがおもしろいですよね。

日本のカンナは“仕上げの美しさ”、
西洋のカンナは“作業の効率”。
どちらも、作る人たちの知恵と工夫の積み重ねです。

こういう話を知ると、製品の裏側まで見れるようで面白いですよね。

0件のコメント

コメントを残す