水墨画のような木目を持つ木があります。
長い年月をかけて、さまざまな自然環境や偶然が重なって作り出される自然の芸術。

黒柿(くろがき)という木を知っていますか?
とはいっても黒柿という品種はなく、あくまで柿の木です。
非常に稀に、墨のような黒色が木の中心部に入ることがあり、これを黒柿と呼びます。
一説には1万本に1本の確率とも言われています。
黒くなる理由ははっきりとはしていませんが、樹齢150年以上の老木にしか出ないことから、柿の木に含まれる""タンニン""が変色したとも考えられています。
偶然が重なって出来上がる銘木のため、人工的には再現できないんですね。
黒柿を使用した製品は非常に貴重です。
見た目は一つひとつ違いますが、水墨画のような美しさがあります。
木のことを知ると、選ぶときの視点が増えて、作品や商品選びがもっと面白くなります。
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