長野県長野市で、誰でも自由に、気軽にものづくりが楽しめる場所としてシェア工房「Free&Easy」を運営する瀧澤さん。
ご自身でものづくりを続ける一方、長年の経験から「もっと気軽にものづくりに取り組める場所をつくりたい」と考え、2025年5月にシェア工房をオープンしました。
私のオンラインショップでは、瀧澤さんの木軸ペンを中心に取り扱いをしております。今回は、瀧澤さんのものづくりのストーリーと、その想いを伺いました。

※工房内の様子
はじまりは「上手くつくろう」じゃなかった
瀧澤さんが初めて作った木工品は、小学生の夏休みに作った雑誌入れ。
夏休みの宿題だったわけではなく、ただ「作ってみたい」という気持ちから始まったものでした。お父さんに手伝ってもらいながら、ノコギリで木を切り、組み合わせ、絵の具で色を塗り、彫刻刀でイニシャルを彫って完成させた最初の作品。今でも大切に残っているそうです。
その雑誌入れを見ると、「その頃の自分がいとおしくなる」と瀧澤さんは語ります。
上手いかどうかよりも、作りたいという純粋な気持ち。
それが、瀧澤さんのものづくりの原点でした。
学校の授業の「ものづくり」への違和感
学校の技術や美術の授業では、「みんなで同じものを作る」「出来栄えを比べる」ことが当たり前。
だけど、瀧澤さんはそこに違和感を覚えていたそうです。
「作った人が、そう作りたかったなら、それでいいじゃないか。」評価そのものを否定するわけではないものの、「こうした方がいい」と他人の正解を押し付けられることに、どうしても納得できなかったといいます。
社会人になっても、作り続ける
就職後も、ものづくりは趣味としてずっと続けてきました。
木工、FRP、溶接など、ジャンルにとらわれず「作りたいもの」を形にしてきたそうです。友人から欲しいと言われて譲ることはあっても、あくまで目的は楽しむこと。
お金を稼ぐためではなく、アイデアを考え、限られた条件の中でどう実現するかを試す。その過程そのものが楽しかったと語ります。その中で必要に応じて揃えてきた数多くの道具が、今ではシェア工房に並んでいます。
趣味とは思えないほど、本格的な道具が揃っているのも印象的です。

※シェア工房にある数々の道具たち
「つくる場所」を「つくる」
瀧澤さんは50代で勤めていた会社を早期退職し、ずっと心の中にあった「シェア工房」を形にしていきました。
趣味としてものづくりを続けるなかで感じていた、「こんな場所があればいいな」という想いを、実際に実現したのです。
自宅での制作には、作業スペースが限られていたり、音や匂いが周囲の迷惑になったり、使える道具が限られていたりと、さまざまな制約があります。
そうしたことを気にせず、思いきりものづくりを楽しめる場所をつくりたい。
その想いから、シェア工房をオープンしました。
木工に限らず、ものづくりをする人が集い、自由に、気軽に制作し、交流する。
そんな場でありたいという願いを込めて、「Craft Lab Free & Easy」と名付けられました。

※工房内にある木工旋盤、こちらもあくまで最初は趣味のために購入したもの。
正解を決めないものづくり
瀧澤さんは、自身の作品について「こう使ってほしい」「こう感じてほしい」と語ることはありません。
それは、作り手がそこまで決めるのは違う、という信念があるからです。
子どもの頃、技術や美術の授業で感じていた「人と比べられること」や「他人の正解を押し付けられること」への違和感。
その感覚が、今もなお「ものづくりの核」となっています。
もちろん、作り手として素材を選び、形やデザインを考え、一つひとつ丁寧に仕上げる。その責任はしっかり果たす。
だけど、どんなふうに使うのか、どこに魅力を感じるのかは、手に取った人が決めればいい。
瀧澤さんが大切にしているのは、それぞれの人の想いや考えを尊重すること。
その姿勢は、作品づくりにも表れています。

※瀧澤さんが作った木軸万年筆
おわりに
スマホを見ていれば、自分の好みに合ったものがおすすめされる時代。
だからこそ、ときには「自分の感性」を信じて、あなた自身が魅力的だと感じたものを自分から手に取ってみてはいかがでしょうか。
Free&Easyの木軸ペンはこちらからご覧いただけます。
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