作り手紹介:レッドハウスファニチャー 増田さん

作り手紹介:レッドハウスファニチャー 増田さん

長野県の朝日村。山あいに小さな工房がひっそりと建っている。木の香りがする空間には、机に並んだ木片と加工のための機械や道具がいっぱい。ここで日々、木と向き合い家具・木工品を生み出す職人、増田善計(ますだ よしかず)さん。笑顔で楽しく木工に取り組む増田さんだが、その背景にはときに苦しい物語があった。


※工房の外観

「趣味だったんだよね」 はじまりは自分のための木工

増田さんが木工を始めたのは、まさに趣味の延長からだった。自宅を建てるときに「せっかくなら自分で家具を作ってみよう」と思ったことがきっかけだった。大手企業を退職した後、雇用保険を受けるために長野県上松技術専門校に通ったところ、そこで出会った先生や同期の熱量に飲み込まれ、本気になったという。

「楽しめてないなら辞めちまえ」 問いかけが転機に

「木工でメシを食べていくのは本当に難しい」と語る増田さん。独立後は下請け仕事を深夜までこなす日々に苦しんだそう。増田さん自身、何度も辞めようと思ったという。イライラして家族に当たってしまったこともあり、そう順調にはいかなかった。そんな頃、商工会が主催する経営講座に参加したところ、ある講師の言葉にハッとさせられる。

「何のために木工を始めたんですか?」
「楽しくないなら辞めて、違う仕事についたほうが良くないですか?」

その問いかけが増田さんの転機に。何のために木工をするのか、大事なのは売上だけではなく、「楽しむこと」。そこから増田さんのものづくりの理念が生まれる。

「わたしが楽しんで作った家具で、みんなを幸せにする」

まずは自分が楽しめる仕事でなければ続ける意味はない。自分が楽しんで作った結果、お客様や家族、林業にかかわる人たちまで幸せにしたいと考えるようになったという。

この理念が出来て、「苦しい状況も楽しむ」と決めて仕事に打ち込むと、だんだんと楽しめるようになったそう。


※理念を書き起こして工房にいつも掛けてあるそう。

「ひらめき」と「技術」

「ひらめき」と「それを形にする技術」が強みだと語る増田さん。増田さんの代表作の1つである「ウッドバスケット」は、レジ袋有料化やマイクロプラスチックの環境問題を受け、「どうしてみんなプラスチックを選ぶんだ?」と感じたことから生まれたという。木で作っても重くならないよう、比較的軽いカラマツの木を材料に選び、木の組み方を工夫してプラスチック製品と変わらない持ち運びやすさを実現した。新しい発想を実際に形にできる力が、増田さんの大きな強みだ。


※ウッドバスケット

受賞や有名ホテル採用の裏側

増田さんのアイデアと技術力が実を結び、商品は次第に評価されていった。ウッドデザイン賞の受賞や有名ホテルでの採用など、形としての成果も現れ、仕事の幅も広がっていったという。

「ホテルの仕事でも、いまは対等なパートナー。プロの木工家として意見を出し合い、一緒に作り上げていくのが楽しい。いわれたとおりにやるだけじゃ、楽しくないからね。」と語る増田さん。職人としての想いが伝わってくる。


※有名ホテルで採用された商品

「みんなを幸せにする」に込めた想い 脱プラスチック・林業の活性化へ

増田さんのものづくりは、自分の楽しさだけで終わらない。
「使ってくれるお客様はもちろんだけど、それ以外の誰かも幸せにしたい」と語る背景には、海のマイクロプラスチック問題や、地域の林業が抱える課題に、少しでも力になりたいという思いがある。ウッドバスケットは脱プラスチックに貢献できる商品であり、長野県産カラマツを使うことで、地域の林業にも貢献している。。他にも、地元の木材にこだわった様々な商品作りに取り組んでいる。

さいごに

趣味から始まり、苦しさを乗り越え、「楽しむ」という原点に立ち返ったものづくり。
増田さんのつくる木工品には、その一つひとつ歩んできた道のりと想いがつまっている。

レッドハウスファニチャー 増田さんの商品はこちらから見ていただけます。

気になる方はこちらから商品ページへ
おでかけがもっと楽しくなるウッドバスケット

 

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